Lesson 6 『1℃ 温度が上がる感じ』 講師:竹内 勝先生(ドラム奏者)
ドラムの竹内先生とは、満月堂で2年ほど共演している。
「おはようございます」から
「おつかれさまでした」まで、ずっと春夏の暖かい空気を振りまいてくれる人。
『暖房マン!』(笑)
音楽家として身震いする瞬間というのは、
たくさんのオーディエンスの喝采とか、大切な人への想い、接点や共感を得た時など、
人それぞれだと思いますが、
私の場合は、スタジオやステージで、
「この指止まれ」の中心に自分の曲がある時です!
おそらく私の人生でいちばんシアワセな図がそこにあります。
竹内先生の場合も、もちろん人差し指につかまってくれるのですが、
その楽曲そのもがだんだん「部屋」のようになって・・・
みんなでそのお部屋の中に包まれるような温かさを作ってくれるのです。
「こたつ」というか?「ストーブ」というか?
ドラムはスタジオでもステージでもいちばん面積を取って、音も大きいので(笑)
周りの空気への影響力がとても大きいのです。
ドラマーがしらけていたり、からまわりしている合奏ほど辛いものはありません。
同じ空間に一緒に居て、
ほどよい緊張感や引き締まる感じ、
体温や室温までが少し上がるような高揚感・・・
そんな合奏空間を共有できることが、次への大きな力になるのですね。
<2006.10.>
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