そのシンガーソング現場は、確実にトラウマのようになってしまいました。
最初の印象から大人になっても克服できない食べ物みたいに。
気持ちにメロディーをつけて歌うなんて、ダサくて恥かしすぎる..。
それも、人の前で・・・
同じ頃、
小学校の映画鑑賞会で「サウンドオブミュージック」を見た。
今なら「ドレミの歌」や「エーデルワイス」などのサウンドトラックの素晴らしさ、
家族愛を描いた名作だと理解できるけれど・・・
会話や気持ちにいつのまにかメロディーがついて、
どこからか?だんだん伴奏もついて、
最後は熱唱したり、踊ったりしていることが、
子供ながらに、不自然な作りものに見えて気持ち悪かった。
実際にはないウソを見せられているような気がした。
6年生ならわかるかもしれないけど、私レベルの低学年には難しかった..。
ミュージカルというパフォーマンスの形はだいぶ後になってから理解できたけれど、
好きか嫌いかといわれれば・・・
私もタモリさんと同じで、ミュージカル映画はちょっと気持ちワルイ。。。
またまた同じ頃、
夕食前の時間帯に「ありがとう」というテレビドラマの再放送を祖母が見ていました。
それは「渡る世間は鬼ばかり」の橋田ファミリーのホームドラマだったのかな?
主役の水前寺清子さんがお母さん役の山岡久乃さんに語りかけるときに、
いつのまにかセリフにメロディーがついて、誰もいないのに伴奏がついていた。
変だ!?
いつもそう思っていました。
今思えば、純日本のホームドラマにミュージカルの手法を取り入れた
斬新な作品と解釈できるけれど、当時は疑問???だった。
気持ちにメロディーをつけて歌うなんて、
なんか、恥ずかしすぎる..。..。(笑)
...つづく
<2005. 4.18.>
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